N.I
海外在住のリモートワーカー N. I.
「リモート」×「法律」は思ったより敷居は高くなかった
「リモート」×「法律」は思ったより敷居は高くなかった
私は現在、四国のとある市街地から転居し、海外に暮らしながら、リモートワーカーとして大阪に事務所のある弁護士法人ブライトから業務委託契約でお仕事をいただいています。
担当している業務は、主に交通事故案件の損害計算を行っております。これは交通事故に遭われた被害者の方が、加害者に対していくら請求できるのかを事故や被害の状況から計算する業務です。元々、応募時に掲載されていた求人には事務所にかかってくる電話の応対業務で募集されていましたが、面接を通じて自分の興味関心、やってみたい仕事を代表に相談したところ、この業務を担当させていただけることになりました。
最初は専門的な知識やスキル、資格等を持っていない私に法律という高度に専門性が必要な仕事がリモートでできるのかと不安がありました。
案の定、仕事を始めたばかりのころは見慣れない法律関係の書類のどこを見てどのように仕事をすればいいのか全然分かりませんでした。しかし毎週開催される勉強会のおかげで資料の見方や専門分野の理解も進みすぐに慣れることができました。また分からないことをすぐに質問しやすい雰囲気なので、タイムラグも少なく不明点を解消することが出来るのもリモートワークをする上で、非常に助かりました。
スタッフの大部分の人がオフィスで働く中、リモートワークの自分が組織の中で上手く仕事ができるのかという不安もありましたが、代表をはじめ弁護士、事務局の方々も柔軟な考え方をお持ちの方ばかりであり、定期的なコミュニケーションの場もあるため、ストレスなく働くことができています。
リモートの働き方、法律関係の仕事は敷居が高いと思われる方も多いと思いますが、飛び込んでみると他の仕事と同様、慣れてしまえば問題なく働けてしまうというのが私の実体験から分かりました。
自由とその代償、ワークライフバランスを意識する
リモートワークは働く場所が自由であること、通勤退勤の移動時間、ストレスが無いことが利点にあげられます。その中でも私が最大の利点だと思っていることは、その土地では就くことが難しい仕事に就くことが出来ることだと思います。私のいる地域だと造船業や飲食業の求人が多く、法律事務所が求人を出していることは滅多にありません。
働く地域とやりたい仕事を天秤にかけずどちらも選べる点、また特に地方だとその地域で就くことのできる仕事よりもスキルアップに繋がる仕事に就ける点がリモートワークの最大の魅力だと思っています。
しかし、逆にリモートワークの難しさを感じる時もあります。
実際に顔を合わせてコミュニケーションを取る機会が少ないので、自分の伝えたいことがちゃんと相手に伝わっているか、相手の言いたいことをちゃんと理解できているかを丁寧に確認する必要があります。また不明点を質問する時にオフィスにいたらもっとスムーズに解決できる場合もあると感じることもありますね。
また自宅で仕事をするのでON/OFFの切り替えが大切になります。
仕事とプライベートの境界線を自分の中で明確にしておく必要があると思います(これが結構難しいのですが)。
私はパソコン作業に疲れたら息抜きに散歩に行きます。1歩外に出たらのどかな田園風景が広がっているので、太陽の光を浴びながらゆっくり散歩をするとすっきりして気分を切り替えるのが私流の息抜きです。
働きたい場所とやりたい仕事、どちらを取るかで悩まなくていい
大学卒業後は地元を離れ、東京で一般企業の法務部のメンバーとして働いていました。数年間の勤務経験の後、世界中を自由に旅したいという夢を叶えるため思い切って日本を飛び出しました。南米、アフリカ、ヨーロッパ、中東、アジアと世界中を転々としながら、海外のIT系企業からWEBサイト作成やサーバー管理の仕事を委託してもらって生活していました。私のリモートワーカーとしてのキャリアもここから始まりました。
弁護士法人ブライトに入所したのは3年半の海外生活を終え、日本に帰国してからです。
私の婚約者の出身地である四国のとある街で暮らしながら出来る仕事を探していました。
しかし、地方ではその都市で栄えている産業や人手不足の業界の求人ばかりでなかなか「この仕事がしたい、自分の強みを活かせる」と思えるような自分らしく働ける仕事に出会えませんでした。働く場所とやりたい仕事、どちらかを妥協しなくてはならないのかと頭を悩ませていました。
そんな悩みを抱えながら仕事を探していた時に、リモートワーカーを募集しているブライトの求人と出会いました。
法律事務所でどのようにリモートワークをしていくのか、最初は全くイメージできませんでしたが、代表のお話を伺っていく中で、この事務所なら法律事務所業務の枠にとらわれず様々な事にチャレンジさせてもらえそうだと感じ入所することを決めました。
ニューノーマルを「ノーマル」にしていくために
昨今では「ニューノーマル」な働き方としてリモートワークという働き方が広く一般的に認知されるようになりましたが、私はまだまだこの働き方に可能性を感じております。
リモートワークには様々なメリットデメリットやイメージ、解決すべき課題がありますが、私はこれからもリモートワークを続けていきたいです。またリモートワーカーが働きやすい環境づくりにも力を入れていきたいと考えております。具体的には、オフィスワーカーとリモートワーカーでスムーズに業務を遂行していく環境・仕組み作りを推進していきリモートワーカーが当たり前のように受け入れられる事務所を実現したいと考えております。
そのためにもまずは私がリモートワーカーとして良いモデルとなることが大切だと考えております。