専門性

弁護士が身近になったこととクライアントニーズの変化~クライアントが弁護士に求めるものとは?~

弁護士に求めるニーズの「個別化」

現在,これまでよりは,弁護士にアクセスしやすい環境が整いつつあります。それに伴い,クライアントニーズの変容が既に見られており,今後も,よりその変容は強まるものと予想されます。これまで,弁護士といえば「専門家」であり,その存在自体が「専門性」を象徴していると見られていたといってもよいでしょう。ところが,情報化社会が進み,社会自体が多様化していった結果,弁護士にアクセスしやすい環境も手伝って,クライアントが弁護士に求めるニーズがより「個別化」しつつあります。

「個別化」されたニーズとは?

弁護士法人ブライトの考える「個別化」されたニーズとは,クライアントが「自分の抱えている『この悩み』をよりよく解決してほしい」というものです。『この悩み』というのは,クライアントごとに異なっており,全ての弁護士が一般的に対応できるものではありません。したがって,弁護士側にも,『この悩み』を解決するのに必要な真の「専門性」が求められるようになります。

医療の世界との比較

以上のことは,医療の世界を見れば,分かりやすいと思います。医療の世界では,既に先立って専門医制度等が確立しており,例えば,総合病院などでは,通常,全ての医師が所属する「専門科」を名乗っています。これは,「自分の抱えている『この病気』を治してほしい」という患者側のニーズが確立していることの裏返しともいえます。例えば,「胃がんの手術」をしてほしいのに,「眼科」に所属する医師が執刀を担当することを積極的に希望する患者がどれほどいるでしょうか。

弁護士に求められるものは真の「専門性」

弁護士の世界でも,こうした状況が必ず訪れるといえます。今後も,真の「専門性」を弁護士に求めるクライアントニーズはますます強まることが予想されます。「自分の抱えている『この悩み』をよりよく解決してほしい」というニーズは,本来当たり前のことだからです。我々は,こうしたクライアントニーズにも適合すべく,早くから「専門性」を幅広く備えた弁護士業界の「総合病院」を志向し,複数の「専門部」を立ち上げ,弁護士のみならず,スタッフらとともに,日々,研鑽を積み,「専門性」を磨いています。