専門性

リーガル課題の解決から、クライアントの課題解決へ〜専門性を高めてきたからこそ解決できた事件の内容と解決のポイント(倒産事件編)

アミューズメント系法人・会社の民事再生申立事件

依頼者は,日本全国にアミューズメント店舗を展開していた法人・会社とその代表者(経営者)で、負債は数十億円,債権者数は数百社にのぼる規模であり,社会的影響も大きい事案でした。会社代表者(経営者)は,従業員,取引先及び消費者等への悪影響を最小化するという希望を持っていました。

状況に応じた解決策の選択

状況的には破産相当な事案でしたが,いきなり破産手続を申し立ててしまうと,そうした会社代表者(経営者)の思い等を実現することは,困難となるおそれがありました。そこで,まずは(破産ではなく)民事再生を申し立てて,保全管理人のもとで一定期間事業を継続し,混乱を可及的に回避しつつ,有効にリソースを活用しながら,ソフトランディングできるかたちを選択しました。

個人的信用に関する毀損の最小化

このような経過を辿ることで,最終的には上記思いを達成したあとに破産手続開始決定を得るには至ったものの,単に初めから破産申立を選択・進行させるよりも,会社代表者(経営者)の個人的信用に関する毀損も最小化することが可能となり,有効なキャッシュフローを得ることもできました。

また,この事案では,会社代表者(経営者)のご家族の資産は,倒産による影響を受けることなく適法に守られたままであったため,依頼者も責任を感じながらも安堵される結果となりました。