パラリーガルとの分業
弁護士とパラリーガルの分業はなぜ重要か?~法律事務所経営とクライアントニーズの観点から考える分業の重要性~
高度な専門知識・経験へのニーズ
個人・中小企業分野においても、高度な専門知識・経験へのニーズは急速に高まってきています。情報化社会を迎え、さらに弁護士に比較的アクセスしやすい環境が整いつつあるなか、弁護士のなかでも高い専門性を持った本当のプロに相談・解決して欲しいと考えている方々は急速に増えているように感じています。また、弁護士に対しても、他のサービス業と同様に、親身で迅速な対応、納得できる合理的な報酬体系なども求められています。
弁護士に求められる要求水準の高まり
このように弁護士に求められるサービスはますます要求水準が高まっていくことと予想されますが、その要求水準に対して、従来通り、弁護士だけで対応することはむしろクライアントニーズに沿っていないのではないかと考えています。
弁護士が専門性を磨きつつ、一人一人のクライアントに応じて懇切丁寧な対応を行なっていくことは無理がありますし、仮に実現しようとすれば私生活を犠牲にするか、クライアント数を減らさなければなりません。クライアント数の抑制は簡単ではありますが、規模の利益による弁護士報酬の合理化はできませんし、何よりも事件処理のなかで得られる実務経験は失われます。
幅広い業務に対する人員配置
他方で、事件処理のなかで必ずしも弁護士が直接に実行する必要のない業務もたくさんあります。事務作業だけでなく、弁護士の指示・監督のもと、クライアントへの事務連絡や定期報告、相手方保険会社への確認連絡などもスタッフに任せることができる業務ではないかと思います。また、クライアントからの事実関係の聴取も、弁護士の指示・監督のもと、傾聴スキルが高いスタッフが担った方がスムーズな場合が多いように思います。
専門性獲得に専念できる体制
弁護士は全知全能ではなく、業務時間も有限です。そのなかで、クライアントの期待に応えるためにはスタッフとの分業を進めることで、弁護士がその本分である、高い専門性の持続的な獲得に専念できればと思っています。ブライトでは、今後さらに分業を進めていきながら、弁護士が専門性獲得に専念できるような体制を築いていきたいと考えています。